ダイコクナオキ@ガジェットバカ(@N_Daikoku)です。
SIMフリー端末を利用する時に、絶対に理解しておきたい電波の事。これを知っていないとSIMフリー端末はガラクタになるかもよ?
電波には種類がある
ケータイのカタログを見るとよく書いてある3GとかFOMAとか4GとかLTEなどは通信方式の事を指します。4GとLTEは各社の名称の違いであって、内容は同じです。同じく、3GとFOMAも名称の違い。
このエントリでは3G・LTEとして解説していきます。
ざっくりと言うと、3Gは電話用、LTEはデータ通信用と別れています。(LTE網を利用して電話するVoLTEという技術も最近は出てきています)
そしてさらに、3G/LTEでも利用する電波(周波数)にもいくつか種類があります。これらの組み合わせでケータイの電話回線が構築されています。
電波の種類が別れているのはなぜか?
3G/LTEはざっくりと電話用/通信用で別れているというのは理解してもらえると思いますが、電波の種類が別れているのは何故でしょうか?
それは、電波の性質を理解する事が近道。電波は「電気の波」です。性質として
- 低周波だと遠くまで飛ぶ(主に4桁MHz帯)
- 高周波だと遠くまで飛ばない(主に3桁MHz帯)
という違いがあります。高周波は遠くまで飛ばないですが、品質が良い(高速で通信が可能)と言った特徴を持ちます。この辺りはラジオのAM・FMを思い浮かべてもらうと分かりやすいかもしれません。(AMは音質がイマイチだけど遠くまで飛ぶ、FMは音質いいけど遠くまで飛ばない)
この組み合わせで各社の通話・通信可能エリアが決まります。
各事業者は世界基準と併せて規格を決める
この電波を自由自在に利用できればいいですが、みんなが同じ周波数帯を利用する訳にはいきません。そこは日本では電波法というものがあり、国が決めた周波数帯を各業者に貸与します。各事業者は貸与された周波数帯に応じて設備を用意し、通信が出来るようにしています。
この周波数帯や設備に関しては日本独自ではなく、世界的に利用されている規格を利用して構築されます。
この世界的に利用されている規格があるというのがSIMフリースマホには重要な意味を持ちます。SIMフリースマホは日本だけではなく、各国で販売する事を目的としているため、世界的に主要な周波数帯に対応するようにしています。ここでSIMフリースマホが自分の住むエリアでも利用できるか?が決まるという事です。
まとめ
細かい理屈は抜きにして、電波というものにも種類があり、それの組み合わせで成り立っている事を理解してもらえたでしょうか?
まずは基礎知識としてざっくりと覚えておきましょう。
次回、各事業者によって設置されている規格についてお話しします(書きました)
SIMフリー端末を使うなら理解しておきたい電波の事 利用周波数帯の名称 - ワクワクラボDX |
3.9G/LTE携帯電話の徹底研究―高速化、低遅延、周波数利用効率改善を実現する技術と測定 (RFワールド) | ||||
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