ダイコクナオキ@ガジェットバカ(@N_Daikoku)です。
新しいバージョンのMicrosoftEdgeが本日リリースされました。Blinkエンジンを使ったオープンソースの Chromiumブラウザーに。Google Chromeと同じエンジンを使うようになりました。
Microsoft社は独自開発をやめた
インターネット創世記から存在していたMicrosoftのInternet Explorer。当時は互換性よりも「どのブラウザが一番色々と独自機能を載せて動きのある事が出来るか?」が争点となって標準ブラウザの座を争ってました。
そして、インターネット普及期に入るとそれこそ様々なブラウザでサイトを見るように。暗黙の了解のレベルでの普及が進まなかったので「サイトを作るときにそれぞれのブラウザで同じように見れるための仕掛け」を設定せざるを得なくなった。独自機能のせいでどの環境でも同じものが観れるという条件でのサイト作成・メンテが大変。
Windowsを買えばついてくるブラウザだったのでIE対応は必須だが、IEにはバグも多く、開発者泣かせのブラウザだったのです。
そんな中でHTML5規格が普及し、独自機能よりも互換性を重要視するようになり、MicrosoftはIEを捨て、Edgeを標準ブラウザとしてWindows10に正式採用。ただ、IEと同じエンジンを採用。それを破棄し、Google Chromeと同じBlinkエンジンを採用したバージョンへと変更。Blinkエンジンはフリーソフト。
日本での普及は4月以降に
今回の変更は、2020年4月以降にWindowsUpdateを通じて自動的に切り替わります。世界では本日からリリースされているのですが、日本だけ遅らせています。
※Microsoftのサイトから直接バージョンアップすれば今でも可能です。
なぜかというと、確定申告の影響を重要視して延期したそう。国税庁のe-Taxのページを見ると、バージョンアップの注意喚起がありました。
エンジンが変わるので、推奨環境外になる。これでは電子申告できない。国が電子申告を推奨する中でIEとEdgeしか対応してないサイトでトラブル起こすリスクを最小限にする意味でも遅らせた形ですね。
まとめ
来年度までにはChrome対応が必須ですね。ちなみに日本でのブラウザシェアでIE+Edgeは21%くらい。Chromeは59%くらい。
このシェアから見てもChromium化した方が利用者は一気に拡大できるよね。
昨今ではブラウザ依存は少なくなってきましたが、IE+Edgeを中心としている企業などは要注意です。