ダイコクナオキ@ガジェットバカ(@N_Daikoku)です。
16インチのMacBookProを導入してからと言うもの、ノートPCとしては大画面で大変満足。快適な職場環境だったが、やはりそこは慣れの部分。元々5KのiMacユーザであった事もあり、27インチクラスの画面サイズがあると便利だよなーとは思ってた。
そこで外部ディスプレイとしてプログラミングや動画編集に向く4Kモニターを探していた所、モニターメーカーでもあるBenQさまより、32インチのメッチャ画質に拘ったデザイナーモニターを試してみないか?とのお誘いをいただき、レビューさせて頂く事になりました!
デザイナーモニターPD3220Uの特徴
このモニターはプログラマーや動画編集者、CADクリエイターが必要な機能を盛り込んだ製品になっている。また、大きな特徴としてThunderbolt3端子を搭載し、85W給電が出来る。そう、MacBook Proユーザーに合わせて作ったかのような、大変大きなメリットを享受できる一台となっているのです。
機能的な特徴としては以下
- 31.5 インチ大画面、ノングレア IPS パネル採用
- 4K UHD(3840 x 2160)の高解像度に、HDR10 対応
- 10-bit カラー、Display P3/DCI-P3 95%カバー、sRGB/Rec.709 100%カバー
- Thunderbolt 3 対応の USB Type-C 接続、85W 給電
- ディジーチェン接続により 2 台のモニターで 4K 動画の同時再生をサポート
- CAD・CAM モード / デザイン(アニメーション)モード/暗室モード、2つモードを同時利用できる DualView 作業効率向上に役立つ KVM スイッチ(パソコン切り替え)機能
- 便利な PIP 表示、4分割できる PBP 表示
ちなみに、私が利用してるMacBookPro16インチモデルは同梱の給電アダプターは96Wとなっているが、85Wでも問題なく給電可能で利用出来てます。
ディジーチェン接続というのは、Thunderbolt3端子を利用して
Mac(PC) ー PD3220U ー K4モニター
という形で「直列」に接続する事。PD3220Uには2つのThunderbolt3端子を搭載してるから出来る芸当。Macから見れば「接続ケーブル1つでトリプルディスプレイ出来る」んです。これね、Mac周りがゴチャつかないからすっごい便利。
ちなみに、Thunderbolt3を搭載してるWindowsPCでも同様の恩恵を受けれます。最近、Thunderbolt3も結構一般的なってきているので対応商品持っていれば必見ですね。
デザイナーモニターと言われる所以
現在のモニターの販売価格を見ると、4Kモニターも値段が下がってきており、以前ほどの優位性は無くなったかのように思える感じですね。ただ、やはり4Kでも画質に関してはピンキリである事は確か。4Kって画素数(細かさ)なだけで、「そこにどのように映像を写すか?」については商品のコンセプト次第で変わってきて、人が見たときの印象に直結します。むしろ4Kというスペックよりもこっちの方が大事。
今回、PD3220Uがそんな液晶界隈の中でも「デザイナーモニター」と言われる所以は次の機能・性能を持ったモニターとなっているから。
自社基準を設定
- AQCOLOR
一般的に規定されている次の規格に対応
- 4K UHD
- HDR10
- DCI-P3
- DisplayP3
- sRGB
第三者機関で設定されている認証を取得
- Pantoneカラー 認証
- CalMAN 認証
キーワードがいっぱいで出てきているけど、色々なカラー規格に関して対応済みで、さらに「自社の基準だけで判断しているのだけでなく、外部認証(Pantoneカラー認証、CalMAN認証)も取得している」という事。規格と言う枠だけでなく、第3機関に認証されると言う証明までして「色には絶対の自信がある」と宣言しているんですね。
AQCOLORとは
AQCOLORはBenQが自社独自で決めている液晶の性能を示すブランド名称。
AQCOLORと名乗るモニターは「プロフェッショナル向けのカラー標準に対応するため、正確な色再現、キャリブレーション、 認証カラーのコンビネーションを有するプロ向けモニター」である必要がある。
モニターって量産品でも色合いは1台ごとに若干異なっている。それを調整するのを「キャリブレーション」と言うが、この作業を工場で1台1台行っていて、その結果を製品出荷時に同封すると言う徹底っぷり。
このAQCOLORと名乗るためには上記規格・認証全てをクリアしないと認められない。だからこそ、BenQも「デザイナーモニター」だと胸を張って言える仕上がりになっているのです。
モニタ外装部をチェック
ではこのモニターについての外装部分をチェックしていきます。基本的にはオーソドックスな作り。ただ、液晶の縁部分は非常に狭く、全てが画面と言っても過言ではない。没入感は高そうです。
ディスプレイアームもガッチリと
画質向上の機能をたくさん持っている分、液晶モニターとしては重めの10.4kgとなる本機を支えるディスプレイアームは結構ゴツい。
底面部分も鉄板で結構なの大きさとなります(およそ25cm×22cm)液晶なので本体は薄いですが、置く為にはそれなりに場所が必要です。
ただ、VESA規格にも対応(100×100mm)しているのでそちらで使うことも可能。ただ、重さがあるため、ある程度しっかりした物でないと重量を支え切れないと言うことも念頭におく必要があります。
豊富なコネクター類
映像入力としてはThunderbolt3、DisplayPort、HDMI×2の計4系統となります。それにプラスして、このモニターはUSBハブとしての機能を搭載しています。
面白いのはThunderbolt3接続とUSBのアップストリーム接続でHUBの有効先を切り替える事が出来ると言う機能を持っています。これは、モニターのUSBポートにキーボードやマウスを繋いでおくと、2台のPCのキーボード・マウスの切り替え機としても利用可能になるのです。
※2台で1つの入力装置を切り替えれる
ハードウェアボタンにも一工夫
メニューを表示・操作するボタンは背面側に設置されています。よくあるのはボタンが並んでいるのですが、1つだけ十字キー(押下可能)となっていて、ボタンの押し間違いが比較的少なく済むようになっています。
これが直感的に使うにはすごく便利。みんなこのタイプにすれば良いのに!と使ってみて思った。
付属のOSDコントローラーが秀逸すぎる
上記でハードウェアボタンを褒めちぎってますが、ある意味その機能を台無しににするほどのインパクトなのがOSDコントローラー。手元にコントローラーを置いておくだけでメニュー操作はもちろん、3つあるボタンに任意の機能を設定し、自分の使い方によって機能を変更出来ちゃうハードウェアコントローラーも付いているのです。
この手のハードウェアは結構別売になったりするのが多いけど、同梱というこうとで購入者全員に恩恵があるのが嬉しい。
32インチ液晶というサイズ感はどうなのか?
27インチiMacを利用してた自分にとって、32インチなんて大きすぎて使えないんじゃないか?という不安もあったのですが、なんてことない超使いやすいですよ。
iMac27インチと比較しても全然大きく感じないなぁと思っていたのだが、それもそのはず。枠縁が非常に狭く、8mmしかない。せま!!
外装サイズで言うと、PD3220Uは71.5cm×47.8cm。iMac27インチは65cm×51.6cm。iMacは画面下部のデザイン部分の幅が大きいので縦長に感じるが、液晶部分を考えると全然小さい。
5インチも違うのに幅の大きさが6cmしか大きくないからiMac27インチと比較しても全然違和感なく使える。基本的にはRetinaディスプレイとして利用するが、ピュアに4K表示させても32インチと言う大きさからしっかりと文字を読む事は可能。(とは言え、文字が細かいと言えば細かい。とは言え、13.5インチクラスのフルHDノートPCと比べれば同じくらい)
BenQメーカーについて
BenQと言えば10年以上前に世の中に液晶モニターが浸透するかしないか?くらいから新興メーカーとして日本では認識されていたメーカー。
当時は、「激安価格」をウリにしていた(と認識している)のだが、その液晶画質は「安かろう、悪かろう」であった事は確か。VA液晶でギラつきがだいぶあった事を覚えている。
ただ、今では安くても目に対してトコトン優しい「アイケアモニター」機能を搭載していたり、イマドキのPCを扱う子供から大人までみんなが安心して長時間使えるモニターを提供してるメーカーとなっているのは確か。日本で言う一流モニターメーカーと比較しても全く遜色がない。
一般ユーザからプログラマー、色に殊更厳しいデザイナーまでが使える液晶を提供する一大メーカーとなってます。
メディアで行われている売れ筋モニターのTOP5の常連になっている事も支持されている証明となっていますね。
まとめ
32インチでも枠ブチが狭い分、27インチiMacを見ているのとあまり変わらなく、画質も綺麗なこのモニター、使い勝手が良いです。まだ利用して2週間くらいになりますががっつりメインモニターに昇格しております。
ただ、この長文となった記事で伝え切れていない機能も沢山あるので別途ブログ書いていきますよー!
↓今回紹介したBenQ PD3220Uの製品ページはこちら