ダイコクナオキ@ガジェットバカ(@N_Daikoku)です。
本日は自作PCネタ。
HDDより、SSDの方がサクサク起動処理が進む事は既に皆さんご存知の事と思います。
SSDのポテンシャルは既に予想の範囲外のレベルに達している。
そんなストレージの話。
HDDからSSDへのシフト
PCは業界標準として、様々なものを接続するための「規格」を用意しています。
近年、スペックアップが予想を超えるものが出てきています。
その中の1つがストレージの転送速度の向上。
これまでの規格は実売商品よりも1世代も2世代も上のものを用意する事が多かった。
しかし、SSDの台頭と普及とともに規格以上のポテンシャルを持つように。
これまでSSDは高価であるため普及価格帯の容量が64GB〜128GBと非常に少なかった。
しかし、2016年に入って一気にSSDの値下がり傾向が強くなりました。
普及価格帯商品が256〜512GBにシフトしつつあります。
このサイズだと、一般利用には困らない容量になり、一気に普及が加速すると思います。
ストレージを接続する規格
ストレージ接続をする規格としては「serialATA(シリアルATA)」という規格があります。
シリアルATAは主に3つのタイプがあり
- SerialATA 1.5Gb/s(シリアルATA1)
- SerialATA 3Gb/s(シリアルATA2)
- SerialATA 6Gb/s(シリアルATA3)
2011年以降のPCにはSerialATA 6Gb/sが利用されている事が普通です。
HDDを接続する事をメインとされていたSerialATA規格。その役割は十分に果たしています。
現在のHDD(3.5インチ、7200rpm)でのベンチマークソフトを利用した転送速度測定でも大体140MB/s(およそ1.1Gb/s )で余裕がある。
ただし、これがSSDとなると500MB/s(およそ4Gb/s)を超えるんです。そして、SerialATA 6G/sというのは「理論値」であるためこの4Gb/sが実測値の限界付近と言われています。
そこで考えられたのがシリアルATAより速度の速いPCI Express規格を使ってしまうこと。
PCIExpressの規格は元々は拡張端子でグラフィックボード(GPU)等の速度が求められるものを接続するための規格のため
- 8Gb/s(X1接続)
- 16Gb/s(X2接続)
- 32Gb/s(X4接続)
- 64Gb/s(X8接続)
- 128Gb/s(X12接続)
- 256Gb/s(X16接続)
- 512Gb/s(X32接続)
が用意されていて、「超速い」んです!と覚えておけば良い。
で、これに接続するSSD商品(X4接続)が出て、実測値を測ったところ・・・
2000MB/s(およそ16Gb/s)というスコアが出た!
もうね、従来の規格では全然足らないくらいのポテンシャルを持っていることが判明したわけです。
そんな事情もあって登場したのがM.2スロット規格。
PCI Expressは汎用性のある規格に対して、M.2スロット規格は端的に言うと、PCIExpress規格をSSDストレージ専用に接続端子を変えたもの。
規格もコンパクトであるので今後はノートPCのストレージ接続にも利用されていくことが期待されます。
(ノートPCの説明で「高速SSD搭載」という表現があるのはこのM.2スロット規格を利用している可能性が高い)
まとめ
今、少し古いPCの性能を上げるのに一番有効となるのはHDDをSSDに変更することです。
インターネットやword、Excelを使うことがメインであればCPU性能はあまり必要ない。SSDやメモリ量が重要になってきます。
その中でもHDDnの接続規格によってもその速度は変わってくる。
PCの快適度を上げるのはストレージの規格ということを覚えておこう