USB4規格が発表。USBとThunderboltは一緒?歩み寄るの?
ダイコクナオキ@ガジェットバカ(@N_Daikoku)です。
新しい規格が次から次へと出てくるIT業界ですが、一般ユーザが一番使っているであろう「USB」という規格。その最新版であるUSB4が発表されました。
発表されたUSB4という規格の特徴
USB4の特徴をざっくり言うと以下の通り
- 40Gbpsの転送速度
- コネクタ形状が上下フリー(USB-Cタイプ)
まだ規格が発表されただけで細かい仕様はこれから確定していく段階ですが、決まっているのは上記の点。この特徴はMacで利用されているThunderbolt3の規格と同一です。と、言うのもUSB4はThunderbolt3をベースにしています。
これはインテルがThunderboltのライセンスを無償公開したことからUSB4はこれを利用するのです。現状、USB4=Thunderbolt3みたいな感じになっていますが、細かい仕様では変わるかも知れません。
んが、一般ユーザにとってはただただ、分かりづらいわっ!っていうね・・・
今年リリースされるのはUSB3.2(USB 3.2 Gen 2 x 2)
USB4だぜ!っていう話が出てますが、今年、市場に出てくるのはUSB3.2というUSB4の1つ前の規格です。分かりづらい・・・転送速度が20Gbpsのやつ。
USB4の仕様が確定して、ハードウェアとしてリリースされるのは2020年後半になるようです。まだまだ先ですね。それまではThunderbolt3の(速度的な)優位性は変わりません。
規格の統一についてはまだ微妙
コネクタ形状が統一されて、Thunderbolt3規格の特徴を引き継いだUSB4が発表されたことにより2つの規格が統一されて今後発展していく・・・か、どうかはまだ分かりません。なぜなら、インテルはThunderboltブランドは今後も継続利用していくとしています。このため、そのうちThunderbolt4が出てくるのかも・・・
USB4という規格はThunderbolt3があるから意味がないのか?
規格としてはUSB4もThunderbolt3もほぼ同じです。だったら規格としては意味ないじゃない?って思うのですが、一般市場を考えてみるとThunderbolt3はまだMacが中心(Windows機でも一部採用アリ)でThunderbolt3対応の機器は割高感があります。
これがUSB4がリリースされてWindows機に標準搭載されると40Gbps転送が出来る市場規模が一気に広がります。そうすると対応製品の増加と競争原理による価格下落が期待出来るので個人的には意味はあると考えます。
それほどまでに「USB」という名前は市民権を得ているという事ですね。
まとめ
USBっていう規格はUSB1、2は結構単純に発展してきたイメージですが、USB3シリーズになって一気に複雑になったイメージがあります。USB4では出来るだけ派生規格を少なくしてほしいですね。