ミズタニ@三重県ブロガーです。
並行輸入品を今一度整理。正しく理解して正しく活用!
並行輸入品とは
並行輸入品とは、「海外で仕入れた正規商品を業者が海外で買い付け、日本国内で販売している製品」の事です。ここでポイントとなるのは正規商品というところ。時々、並行輸入品はニセモノだから買わないほうが良いという理解をされている方がいますが、それは微妙に間違ってます。
並行輸入には偽ブランドが混じっている事もあるので注意
海外製品を日本で発売するにあたって「正規代理店」を介して発売しているものは正規品として扱われます。これは海外メーカがここの代理店と契約を結んで商品を卸していますよー。と宣言された商品。このため、代理店を通してサポートが受けられます。
一方、並行輸入品はメーカから「一般消費者」として買い付けて日本で販売しています。ここがポイントで、購入先がメーカではなく、偽ブランド作成業者から購入して販売した場合、偽物が売っている事になります。もちろん、こちらの方法は違法です。こういう形で偽ブランドが並行輸入品として販売されるケースがあるので注意が必要です。
特にカバンや財布等は偽ブランドが残念ながら多い。ガジェットアイテムは精密機器という事もあり、あまり偽ブランドという意味では見かけません。
並行輸入品の魅力
並行輸入品の魅力は2つあると思っています。
- 価格が安い
- 日本未発売の製品がある
価格が安い
海外製品が日本で発売される際、海外での販売価格+αになる事が多い。1ドル120円として、海外で100ドルで販売されている商品があったとすると日本でそのまま販売すると12,000円だけど、代理店の手数料やら輸入費用やらを加味して日本での販売価格は20,000円です。という具合(あくまでもわかりやすく例えた一例です)
業者はこの差額に目をつけ、ある一定個数を現地で買い付けて日本に持ってこれば16,000円で売れるとなれば並行輸入品として発売します。ユーザとしても安く買えるし、業者に取っても利益が出る。Win-Winの関係になれます。
時々、12,000円以下の価格で販売しているものもありますが、現地でセール品を購入すればそれも可能。ただ、極端に安すぎる製品は偽物の可能性もあるので注意が必要です。
日本未発売の製品がある
並行輸入品は日本で発売されていない海外製品を扱う事もあります。みんなが注目している製品を輸入すれば売れますからね。この場合は価格が安くなることは少ないです。日本国内の発売元が無いのでプレミアム価格になる事が多いです。
以前、iPhone6の発売日に中国人がAppleStoreでSIMフリー機を大量購入して問題になったのもこのため。日本での発売日には中国ではiPhone6が発売されていなかった為、日本で買い付けて中国でプレミアム価格で売る為に中国人が押し寄せたのでした。
並行輸入品のデメリット
- 国内での保証が無い
- 法律に違反する可能性がある商品がある
国内での保証がない
並行輸入品の成り立ちを考えて貰えばわかりますが、海外製品をバイヤーが一旦「現地で購入」している訳です。ということはメーカ保証は現地で購入したタイミングからになります。また、故障した場合もその商品が日本国内で販売されていなければそのメーカの営業所が日本にあってもどうする事もできません。
ただし、大手の輸入業者から購入しているのであれば輸入業者が独自で保証を設けている事もあるので輸入業者選びのポイントにするといいと思います。
法律に違反する可能性がある商品がある
グローバル展開している商品などは中身は全く同じなので海外で購入して日本で使うことを考えている人も多いと思います。(特に為替の差額等で海外で購入したほうが安い場合等)
しかし、ガジェッターは注意が必要。電波を出す製品(スマホ・Wifi等)は要注意。
日本国内で無線機など通信の出来る機器を使用するには、総務省が管理する無線局免許か「技術基準適合証明」「技術基準適合認定」のどちらか、または両方の 認証を受ける必要があり(微弱電波除く)、認証を受けた通信機器や設備には「技適マーク」を表示させる事になっています。(キーワードノートより)
同じ商品だけども日本で技術認定された個体しか利用できません。この為、海外のみで発売されているスマホを個人輸入するのはNGです。知らないうちに違法行為をしていた。。。とならないように注意してください。
並行輸入品を利用するときは正しく活用しよう
並行輸入品について分かってもらえたでしょうか?正しく活用できると安く手に入ったり、日本未発売の製品を試せたりと魅力も多いです。
Amazonでは出品者に並行輸入品に対する定義を決めていますので、購入するときの参考にもなります。
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