ダイコクナオキ@ガジェットバカ(@N_Daikoku)です。
私も愛用させて頂いているBenQさんより、デザイナーモニターの最新作を貸与いただきました。デザイナーモデルの最新版の機能をチェックしていきます!
基本的なスペック
モニターとしてのスペックは以下の通り。
- 27インチ4K解像度モニタ
- ノングレアIPSパネル、フレームレスデザイン(下部以外)
- HDR10対応、10-bitカラー、sRGB/Rec.709 カバー率99%
- USB Type-Cポートを持ち、HUB機能・65W給電に対応
- BenQ独自のアイケアテクノロジー、フリッカーフリーやブルーライト軽減で目に優しい
- 複数のパソコンを簡単に切り替える事ができるKVMスイッチ機能搭載
- 画面を分割し、複数のPCの画面を表示できる
- CAD・CAMモード / デザインモード / 暗室モードを持ち、2つのモードを同時利用可能
イマドキのBenQモニターは目への負担軽減に繋がる「アイケアテクノロジー」を搭載しているのが嬉しいところ。特にデザイナー利用を中心とするデザイナーモデルは画面を長時間見続ける事も珍しくなく、目への負担軽減機能は必須となりますね。
ノングレアタイプで反射がないのも長時間利用には良いですね。ただ、映像を扱うとすれば光沢感は無いのでグレアタイプでどう見えるか?は別途液晶は必要かも。MacBook・iMacだとグレア液晶なので光沢あり・なしで見え方がどう変わるか?は見えるので最適ですね。
4Kモニターは24インチ付近から各社多数出ていますが、価格も手頃で製品として多いと感じられるのが27インチ。その激戦区の中でPD2705Uが優位になる機能をチェック!
デザイナーモデルを謳う本製品は色に対する正確性、使い勝手の良さをしっかり追求しています。
AQCOLORによる色制度保証
BenQがプロ向けカラー標準として定義しているのが「AQCOLOR」シリーズ。正確な色再現、キャリブレーションが特徴。カラーエキスパートを招聘し、色に対するこだわりを持っている。また、自社だけではなく、外部認証として「CalMAN認証」「PANTONEカラー認証」を取得していて内外共に認める色精度を誇っています。
HDR10対応
HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応。最近のTVやモニタもHDRに対応した製品やゲーム機(ソフト)も増えてきましたね。そういう用途でデザインしている人もHDR上ではどのように見えるか?を把握できます。
ムラ補正技術で均一な輝度
27インチという大画面にもかかわらず、ムラのない輝度を提供してます。これは生産時にモニタをいくつものブロックに分けてそのブロック単位で輝度を測定、全てのブロックで同じ輝度になるように調整してます。
カラーモードを3つ搭載し、利用場面において最適なモードを利用
- CAD/CAMモード
CAD/CAMといえば線をたくさん引っ張ります。作業時の目の負担軽減のため背景色は黒、線は白等の明るい色を使う機会が多い。このモードではカラーラインのコントラストを高めてくっきりと際立たせる事ができます。 デザイン(アニメーション)モード
明るさを10段階に調整する事が可能で作業平面をはっきりと見る事が出来ます。このため、暗がりのシーンなどでも暗部のディティールをより明瞭に表示する事が可能です。- 暗室モード
暗い部屋の中で作業するために画像の明るさとコントラストが調整されて低い輝度でもディテールが鮮明に表示する事が出来ます。
- 暗室モード
この3つのカラーモードのうち、デュアルビュー機能で2つの画面モードを同時表示する事が可能。
ただ1点だけ注意点があって、「sRGB/Rec.709 カバー率99%」です。カバー率が100%を謳う製品もあるので気になる人は「BenQ PD2700U」という選択肢も。拡張性など含めて全体的な使い勝手については本製品PD2705U(本製品)だと感じています。
カバー率100%と99%なのでめっちゃくちゃこだわらなきゃいけないユーザ以外は問題ないかと。(自分の使い方だと99%も100%も違いが分からない。)
KVMスイッチ、OSDコントローラー
PD2705Uモニタの特徴としては「USBハブ機能を搭載している」点。このUSBはKVMスイッチとしても利用できます。
KVMスイッチは映像の接続端子としてUSB-CとUSB-Bを2つを搭載していて計3台のKVMスイッチとして活用できます。
自分の使い方としてはモニタ側のUSB端子に有線のキーボードを繋ぎ、MacBookProとWindowsPCのデュアル接続として利用し、キーボードの共有化をして利用しています。
そのPCの切り替え手段として、OSDコントローラを活用。通常では利用する映像端子の切り替えに関しては画面裏にあるスイッチを操作して行うのですが、手前に物理コントローラを置き、ボタン1つで映像端子を切り替えたり、コントラストを調整したり、音量をコントロールしたりと使い勝手のいいコントローラで行います。
MacBookの外部モニターとして最適
MacBookシリーズはノートpcなので持ち運びを前提として利用している方も多いと思います。ただ、家では大画面で利用したい人も多いと思います(自分もこのタイプ)
持ち運びが億劫にならないために必要なことは「サッと持ち出せる事が重要」ですね。
この点、PD2705Uはケーブル1本で実現可能。給電コネクタを兼ねるUSB-CをMacBookProと接続しモニター側のUSBに周辺機器を接続するだけでその効果を発揮できます。
これまではThunderbolt3必須となっていましたが、USB-Cで良くなったのでWindowsPCに接続できるパターンも多くなりそうです。
目へのやさしさの追求
BenQはリーズナブルなモデルからハイエンドモデルまで様々なモデルを用意していますが、すべてのモニターにおいて「目への優しさ」を追求している。
モニターにおいて「目が疲れにくい」はPCを使って仕事をする人には超重要。
– フリッカーフリー
– ブルーライト軽減
– 色ムラが防止
上記の機能を搭載し、長時間見続ける仕事でも安定して利用ができます。
実機レビュー
今回はMacBookProとPD2705Uを接続して使ってみました。ちなみに接続はThunderbolt3を搭載したMacBookPro16インチモデル。
最新のMacBookProはThunderbolt4を搭載していて、MacBookはUSB-Cを搭載していますが、すべてのモデルにおいてPD2705UのUSB-C端子と接続が可能です。(Thunderbolt3/4の端子形状はUSB-Cと同じ。)このUSB-Cは65W給電も兼ねていて、MacBookの充電もできます。私が利用するMacBookは100W給電による充電対応ですが、65Wでも(充電時間は長くなるけど)充電は可能です。
使い方としてはMacBookProと合わせて縦に2枚になるように設定し、利用してみました。
27インチ4KはノートPCで言うと13.5インチFullHDと同等のサイズ感。4K解像度だと文字が小さめになるので注意してください。ただ、液晶の質が高いので4K表示でも文字が潰れてしまう事もなくしっかりと見えてます。私の用途の場合、使い勝手を考えて擬似解像度(3360×1890)を中心に利用しています。
OSDコントローラの使い勝手も秀逸。1PC接続でも複数PC接続でも使いやすいようにボタン機能はカスタマイズ可能。1台利用の際も輝度を調整出来るように設定できるので便利です。
使い勝手の良い右サイドにあるUSB拡張コネクタ
液晶サイドにはUSBの拡張コネクタが準備されています。右側に壁があったりするとダメだけど、空間が空いていれば気軽に拡張できるUSBハブとして利用できます。
まとめ
通常でもBenQのモニターを利用しているので変わらず綺麗に見えるPD2705Uはある意味、安定した綺麗モニターです。(デザイナーモデルは証明書を添付するほどの色調整を実施してから出荷されるので安定して綺麗が保証されているのも大きい)
私はプログラマーとしてこのモニターを利用する機会が多いけど、小さい文字もはっきりくっきり見えるし、輝度を落とすと文字が読みにくくなる液晶もある中、文字も見やすいので違和感がありません。
デザイナーモデルですが、「目が疲れにくくて、モニターに付加価値がある使い勝手の良いモニター」を求めている人には最適な1台かと。モニター本体にUSBハブ機能もあるので例えば、ちょっと高機能のWEBカメラなんかをモニター側につけておいて、2台のPCで切り替えて使う・・という使い方でZoom環境を共通化しています。
デザイン以外にも万能に使える4Kモニタを検討されている方、お勧めです。