【ブックレビュー】最速の仕事術はプログラマーが知っている

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効率を求めるならプログラマーに尋ねてみよう。コンピュータが発明されたのは、早く正確に「効率的に」物事を進めるため。

そのコンピュータが思い通りに動作させるために必要なのはプログラミング術。ってことはプログラムを書くプログラマーの思考も効率を求めてなんぼではないか?という話。

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ただ、残念ながらプログラマににも2種類の人材がいます。仕事は効率よくやらなければ意味がないと考える人と言われたことを実現しようとする人。

ミズタニは元々後者でした。後者の特徴は速度はあまり関係なくとりあえず動けばいいかと考える。

今回紹介する本の著者は前者の人。プログラムなんて効率的に作ってナンボ。一般の人が2週間かけて作るプログラムを90秒以内にプログラミングしちゃうぜ?っていう超スゴイ人。こういう人を見習いたなぁと思います。

戒めもありますが、心に響いたメッセージをピックアップします。

ブックレビュー

プログラマーはどれだけ思い上がろうとも、プログラムを書いている限り、自分の知性の限界を思い知らされ続けることになる。

プログラムは1つのことを実現しようとしても千差万別のコーディング方法があります。動作しようを満たしていればOKで満足していると、別の誰かは同じ動作を半分の時間で処理できるように作っているって事も少なくありません。上には上がいる。そして上が作ったプログラムスキルを自分のスキルとして取り込んでいくことによって成長する必要があるのです。

極力プログラムの内容をシンプルに保ち、誰が見ても理解できるようにしておくという哲学がKISSの原則である

シンプルイズベストです。プログラムはあーでもないこーでもないと考えているとどんどん複雑なコーディングになっていきます。そうやって完成されたプログラミングコードは後々になって手を加えようとすると「ここの処理、何してるんだっけ?」となる事が往々にしてあります。効率化をするのであれば出来るだけシンプルに。以外と単純にできるものです。

企画を作るときに心がけているのは「今必要なのはどれ?」ということ

超大切。色々なノウハウが存在する今の世の中は考えすぎる事が多い。色々な事例があるだけにもし○○になったら困るという考えからオプション的な物事を詰め込みすぎる。今、日本企業で言われている事に近い。機能を詰め込みすぎて海外では製品が売れない。海外の人はそのオプション機能がない分安い製品を好んで購入する。いい意味では職人なんですが、営業マンではないんですね。プログラマーはある意味、職人的な所があるのでこういう考え方を肝に銘じておくことが必要。

最適化の原則は”ループの内側から最適化しろ”

最近、コンピュータの性能が劇的に上がった為、100万回計算させる処理もあっという間に終わるので気づきにくいと言うのもあるけど、この100万回の計算、実はちょっとした考え方の違いで1万回の計算で同じ結果が得られる事がよくある。この考え方は常に「考えながらコーディングする」か「とりあえず動くものを作る」かで変わる。余裕がないと後者になりやすいので注意しながら作りたいですね。

戦略ミスの大半はトップの「思い込み」によって起こる(匿名チャット)

思い込みっていうのは難しいもので無くそうと思ってなく無くなるものではないですよね。思い込みを修正するにはどうするか?第三者から「なんでやねん」ってツッコミをもらうことだと思うんです。出来ます?上長に対してツッコミ。ツッコミをもらう為に匿名チャットをして著者は実現しています。これは効果的ですね。(うちの会社もそうならないかなぁ・・・)

読了してみて

プログラマーとして読むと非常に分かるなぁ〜と思える本です。プログラムを知らない人が見ると「苦労してるんだな」と思うかもしれません。ただ、このレベルに達しているプログラマーは日本にどれくらい居るのか?自分なんてまだまだな感じです。そのレベルまで到達できるように日々精進ですね。

なんとなくプログラムを生業としている人は一回は読んでみるべきだと思います。気づきが多いですよ。

ミズタニが読んだ本の情報

最速の仕事術はプログラマーが知っている

清水亮

クロスメディア・パブリッシング 2015年7月31日 初版発行、2015年8月2日 第2刷発行

 
最速の仕事術はプログラマーが知っている

清水 亮 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 2015-07-24
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ABOUTこの記事をかいた人

三重県ブロガーでガジェッター 毎日をワクワクの出来事でいっぱいに! 気になったガジェットの紹介から始まり ダイコクが購入したガジェットのレビューをメインに更新中。 日々の生活の中での「ワクワク」を文章にしてお届け。 二児のパパでもあり、イクメン活動中。 本も年間100冊くらい読んでます。 自分の中の気づきも定期的にエントリとして綴っています。