ダイコク@三重県ブロガーです。
地元、三重県四日市市でコミュニティビジネス創造塾のキックオフ講演会があったので行ってきました。
コミュニティビジネスのあり方や今後作っていくのに必要なノウハウが聞けて有意義な時間だったよ!
コミュニティビジネスとは
コミュニティ(地域)が抱える課題等を「ビジネス」の視点で解決していく取り組みのこと。
最近、四日市市周辺でも増えている「お年寄りが気軽に集まれるカフェ」だったり「障害者が生きがいを感じて働けるパン屋」などもコミュニティビジネスの一環。
コミュニティの課題解決というと、市からの資金援助等で成り立っている(いわゆる赤字経営)場合がほとんど。
その場面において「ビジネス」として捉え、採算性・継続性(黒字経営)をしっかりと意識しながら運営していく事。
三重県四日市市の取り組み
三重県四日市市では市民協働促進計画を策定して平成28年度〜平成32年度の5年間、市民協働による取り組みを充実。
今回の創造塾もその一環としての取り組みで今回はそのキックオフ大会でした。
キックオフ大会
今回の基調講演は株式会社PubliCoのCEOの長浜洋二氏
長浜氏は全国のコミュニティビジネスの現場を見てきた人で幅広いアドバイスをされるプロフェッショナル。
そんな長浜氏からコミュニティビジネスをするために必要な考え方として
「インパクト(成果)思考のコミュニティビジネス」
というキーワード。
コミュニティビジネスでは
- 財務的インパクト(黒字ですか?)
- 社会的インパクト(どれだけ貢献できましたか?)
両方を満たすことで成り立つものだという説明でした。
社会的インパクトが強くても、財務的インパクトが無ければ只のボランティアになってしまう。
その辺りのバランスの取り方が難しい。
コミュニティビジネスで重要な事は「協業する」と言う視点。
自分達の団体だけでなんとかするのでは無く、他の団体と手を組んで同じゴールを目指して行くことが重要になると言うことでした。
長浜氏、「NPOのためのマーケティング講座」という本も執筆されています。
また、基調講演後にパネルディスカッションが行われましたがその中で
地域に入って感じるのは
「中間支援組織」のコーディネート力が成功・失敗に直結する。
課題やニーズ、人材が分かる中間支援出来る人達が圧倒的に少ない。
という話がありました。
【地域】ー【ビジネス人】 この繋がりでは弱い。
地域の人達から見ればビジネス人は「よそ者」。
コミュニティビジネスは地域の人の協力が無ければ成り立たない。その間に立ってくれる「中間支援」の必要性。
しかし、この中間支援出来る人というのは地域とビジネス人両方にメリットをもたらすことが出来るという高いスキルが必要なります。
なのに現実として、「中間支援組織」にはお金が落ちてきづらい構造の為、やりたい人が現れてこない。
このため、中間支援組織は市などの行政機関で行われることが多いようです。
まとめ:コミュニティビジネスという取り組みは成り立つのか?
正直、興味半分で行ったのでコミュニティビジネスという事もよく知らなかったので非常に勉強なりました。
ただ、今のダイコク的発想の中ではコミュニティビジネスは「ビジネス」として捉えるにはちょっと時間が掛かる取り組みだなぁという感想。
いわゆる「大きな資金」が必要で直近は赤字経営、5年後にトントン、10年後に黒字転換・・・というね。
ただ、最初から本当に赤字経営なのか?と言うのはやってみないと分からないことも多いし
ダイコク的知見が広いのか?と言われれば非常に狭いのでもっと良いやり方があると思う。
今後も四日市市では勉強会が開かれるようなので定期的に出てみたいと思います。
(雑談)
因みに、ダイコクは一般企業の会社員です。
だけども、「カフェ併設のコワーキングスペースを作りたい」という野望もある。
今回のコミュニティビジネスとはちょっと違いますが、「課題解決力」を身につけたいと思ってるんですよね。
四日市市はこのような取り組みが盛んに行われていてありがたい限りです。